この1か月~2か月は毎年思いますが、あっという間に過ぎてしまうので、あまり記憶がありませんが、ようやく落ち着いてきました。

今日はノミ・ダニのうちノミについて。まず、ヒトや犬、猫に寄生するノミは実はほとんどが「ネコノミ」です。知っていましたか!?犬であればお散歩中に、猫であれば野良猫に寄生していることが多いです。そして、ノミに寄生している動物と接触するヒトにも吸血する場合があります。

ノミは寄生すると産卵し、どんどん増えます。症状は貧血、細菌感染のほかに臨床でよく遭遇するのが「ノミアレルギー」といって尾根部~脊髄にかけて湿疹、発赤、痒みを伴います。更にノミの中に寄生している寄生虫がいます。「瓜実条虫」といって、動物がグルーミング時にノミを食べることによって、最終的に消化管で成虫となり、卵が含まれた「片節」を動物の排便時に一緒に排泄します。片節は米粒のような見た目で、動物のお尻、便についてたら…消化管寄生虫+ノミがいることになるのですぐに駆虫しましょう!

→ノミのもたらす病気や被害|獣医の先生のお話|フロントライン プラス (frontlineplus.jp)

↓こちらのサイトのノミ・ダニ駆虫薬の「フロントライン」はノミは24時間以内、マダニは48時間以内に駆虫でき、効果は1か月持続します。また、消化管寄生虫に関しては、「ドロンタールプラス」を使用していただければ駆虫できます。ちなみにノミ・ダニ駆虫薬を首筋に塗布する理由は唯一自分で舐められないからです。被毛をかき分けて皮膚につけましょう。

ノミ・ダニは蚊を媒介にするフィラリア症と違い、ほぼ1年中活動しています。しっかりと駆虫してあげましょう!          

次回はマダニについてお話しようと思います。

獣医師歴8年。代診では副院長、院長を経験。現在はフリーランスとして独立。将来的には病院開業、その他も見据え働いている

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